みなさん、おはようございます☕☀️
オーストラリアのフリーランス保育士【日本に一時帰国中】カーリーです😊💕
ようこそ✨
月曜朝の「ふむふむタイム」のお時間です😉
🌱 はじめに
「ジェントル・ペアレンティング」って聞いたことありますか?
日本語では「優しい育児」「叱らない子育て」などと訳されます。
私が働くオーストラリアの保育園では基本的に「ジェントル・ペアレンティング」を行なっている園が多いです。
オーストラリアで保育士になって11年。
最初の頃は慣れなかった、この「ジェントル・ペアレンティング」について、私の経験や感想についてまとめてみようと思います。
育児だけでなく介護にも使えるかも?!
よかったら読んでみてくださいね😊☕🧡
🌱 ジェントル・ペアレンティングとは
「子どものニーズに丁寧に応え、一人ひとりがそれぞれ違う個人であることを認める子育て」
イギリスの育児書作家 サラ・オックウェル=スミス が、2016年出版の『The Gentle Parenting Book』で広く紹介した子育ての考え方です。
思いやりや尊重、理解を大切にしながら、同時に適切なルールや境界線も設けることで、自信を持ち、自立し、満たされた子どもを育てることを目指します。
従来の子育てでは、良い行動をしたら楽しい遊びやおやつ、褒め言葉を与えるなど、ごほうびやしつけに重点が置かれることが多いです。
一方、ジェントル・ペアレンティングでは、罰や報酬に頼ることよりも、子ども自身が自分の行動を理解することに重点が置かれます。
【参照】Parenting styles – Wikipedia
– Other parenting styles の中の Gentle parenting
🌱 多文化なオーストラリアの保育園で感じていること
もちろん国や文化によって教育法が固定されているわけではないし、各個人や各家庭や各園で違いがあるため、あくまでも傾向です。
🔴 アジア系
とくに儒教の教えの影響の強い国々(日本、中国、韓国、台湾、ベトナムなど)では、「年長者に従い敬う」という考え方があります(長幼の序 | ちょうようのじょ)。
私が「先生」「大人」であるというだけである程度影響力があり、言うことを聞いてもらえる状態。子どもたちからすると「従わないといけない」暗黙のプレッシャーがあります。
私が働いてきた園では、アジア系の先生の方が比較的厳しい対応をする場面を多く見ました。
ルールを乱していると叱られるし、意見することも基本的によしとされない空気があります。
多少威圧的な雰囲気ではあるものの、「何かあった場合の全責任は、年長者である先生である自分にあります!」という潔さのようなものが感じられます。
🔵 欧米系
基本的に先生と子どもは対等な存在です。
子どもに意見があれば、先生に伝えるのは当然のこと。
大人も子どもの意見を聞こうとする尊重しようとします。疑問を投げかけられたら一緒に考えたり、説明しようとしたりします。
ジェントル・ペアレンティングはこちらの方、欧米系の子育て法と言えるかと思います。
私たち日本人の間では、ほとんどの人に「先生は敬うべき」「先生の言うことは聞くべき」という感覚があると思いますが、それが世界での共通認識ではないのです。
私は産まれてから30歳まで日本にいたし、アジア系の先生が多い園に行くと「やっぱりそうだよね」みたいな気持ちになることがありました。
🌱 ジェントル・ペアレンティング の具体的な方法
私がいろいろな保育園に行き、働く中で見かける「ジェントル・ペアレンティング」は、
🟢 大声は上げない
大人はどんな状況でも、怒鳴ることはありません。
🟢 「悲しい」のか?「怒り」なのか?
【悲】
・悲しみを感じているのなら、それを受け止める。「あなたが悲しいのは分かるよ」との声かけ。
・必要ならハグ。
・泣きたいなら泣いてもいいけど、落ち着かせるために深呼吸を勧めることも多い。
【怒】
・怒りを感じているのなら、それを受け止める。「あなたが怒っているのは分かるよ」との声かけ。
・怒りをぶちまけたいなら、部屋中ひっくり返していても収まるのを待つ(他の子の安全は確保)。
🟢 落ち着いたら話し合い
・この行動はいいことか?(よくない、なぜなら他の人が危険、悲しい、不公平…など)
・なぜそういう行動をしてしまったのか?
・そういう気持ちになったのはなぜか?
・なぜ相手はそういう気持ちになったのか?
・なぜそもそもその喧嘩が起きたのか?
・今度同じことが起きたら何と発言してどう行動するのか?
というようなことを時間をかけて話し合い、感情や行動のコントロールができるようになるように促します。
「敵と味方」という構図になるのではなく、あくまでも「あなたの味方である」「あなたを助けたい」というスタンスでアプローチします。
そして、これがうまく行っている園とそうでない園に出会います。
🌱 ジェントル・ペアレンティング 〜 うまく行っていない園
ひどい時は、暴言を吐き、先生を蹴ったり叩いたり、テーブルや椅子をなぎ倒し⋯という場面に出くわすこともあります。
身の危険を感じることもあるし、もちろん他の子どもたちの安全は第一に確保されますが、先生が対応に追われていて、他の子どもたちが平穏に学ぶ時間が奪われているような理不尽な気持ちになることもあります。
また問題が同時多発している場合は先生たちの対応が追いついていなかったり、直接の対応していない先生たちが他の子どもたちを一気に見ていなければいけない負担が大きくなったりしがちです。
そういう場面に出会った日は、仕事が終わってからもずっと「もう少し何かいいやり方はないのかな?」と考え続けるし、疑問や苦しい気持ちが湧いてくることもあります。
「もちろん一つ一つ時間をかけて対応したいけど、それが間に合わなかったらこの子たちはどうなってしまうの?」など悲観的に感じてしまうこともあります。
🌱 ジェントル・ペアレンティング 〜 うまく行っている園
一方でこのアプローチが成功している園では、子どもたちはとても穏やか、和やか、優しいです。
自分の気持ちをゆっくり分かってもらえる安心感、自分の気持ちを分かってもらえて嬉しいから相手の気持ちも分かろうとする気持ち、というのでしょうか。
友達や先生を助けるのは、「そうしないと先生に怒られるから」ではなくて、「大変そうなのを助けてあげたいから(自分が助けてもらったら嬉しいから)」という子どもたちの心の中からの行動。
先生たちの総入れ替えがあって荒れていた時期もあった園でもこのような光景を見ます。
そのため、前出のような園がずっと荒れたままだとも思わないし、「このアプローチをする園では、それがどうかうまくいきますように」と希望を抱くのです。
🌱 モンテッソーリもそう?
私が6年働いていたモンテッソーリ園でも、基本的にはこのアプローチが当てはまっていたと思います。
先生同士はたとえ大事な用事があっても「〇〇先生〜!〇〇お願いしまーす!」と遠くから呼びかけることはしません(子どもたちの集中力の妨げになるから)ので、大声で怒鳴るなんてもってのほかです。
ただ、その子の怒りが収まるまで部屋中のものを荒らされるということは見たことがなかったなぁ⋯
一人一人に合ったアクティビティが準備されているので、心や体のエネルギーがうまく発散されるようなものをお勧めできていたからかなぁ。
「みんなと同じように 〇〇しなさい」って言われても、したくない時もありますもんね。
グレースアンドカータシー(Grace and Courtesy)というマナーや所作のレッスンもあるし、優しくて穏やかな子どもたちの多い園でした。
🌱 カギは「信頼関係」を築くこと?
この「ジェントル・ペアレンティング」については、特に本を読んだとかではなく、私が実際にいろいろな園で働いて、そこにいる先生と子どものやり取りを見て学んだことや感じたことですので間違いもあるかもしれません。
ただ、大切なのは「この場所は自分を出すのに安全な場所」であり「この人は自分の気持ちを聞いてくれる人」であるという、場所と人に対する「信頼関係」を築くということなのかなと感じています。
「大人」「子ども」といった肩書ではなくて、「人」と「人」の「信頼関係」で接することなのかなぁって。
🌱 父とのやり取りにも
一時帰国中の現在ですが、このアプローチはおもしろいことに父のサポートにも当てはまるような気がしています。
さっきの儒教の話ではないけれど、「子(年少者)」が「親(年長者)」に言うことを聞いてもらうのはなかなか難しい。
いつまで経っても「親は親、子は子」という感覚が抜けないので、身体能力や情報収集能力は子供の方が上だとしても、ストレートに言って「聞かせよう」としても通用しません。
なので、話すときは優しいトーンで、「お父さんの気持ち分かるよ」「これは嫌だよね」「でもこういう考え方もあるのかもね」「〇〇だからよかったね」「これからはこうやってみたら楽しいかもよ(実際に一緒にやってみる)」「楽しかったね、またしようね」「何かあったら私に言ってね」という感じ。
もちろんイラッとすることもあります、保育士の仕事と違ってお金もらってるわけじゃないし笑、親にはこうあって欲しいと思う気持ちだってあるし。
だけど、大声あげても変わらない/悪くなると思うので、それは避けています。
「お父さんの味方だよ」というのは言葉でも態度でも示しているつもりです。
それでも昭和の九州男児は手強いので、どこまで「ジェントル・ペアレンティング」が通用するのか見ものですね。笑
🌱 まとめ
「誰だって、自分だって、そうじゃない?!」
と、この記事を書いていて思いました。
子どもだから特別なのではなく、人は誰でも「自分の気持ちを分かってもらえた」と感じたとき、初めて相手の話を聞く余裕が生まれるのかもしれません。
自分が間違っていることがあったとして、それをいきなり否定してやめるように言われるより、優しく冷静にゆっくり丁寧に気持ちを聞いてもらえたら、説明してもらえたら、反省もできるし次は気をつけようと素直に思えると思います。
その人にはその人なりの理由がある。
その視点に立って、そこまで相手のことを尊重するというのは、子育て法というよりコミュニケーション方法の違いなのかもしれません。
「対 子ども」だけでなく、私のように「対 親」の時であったり「対 パートナー」「対 部下」などでも使えるコミュニケーションスキルなのかも⋯と思いました。
みなさんはこの「ジェントル・ペアレンティング」のアプローチ、どう思いますか?
最後までご覧いただきありがとうございます🙏
またあそびに来てくださいね😊🧡
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ジェントル・ペアレンティングについてもっと知りたい方は、
サラ・オックウェル=スミス著『The Gentle Parenting Book【英語版】』も参考になります。
イタリア語と中国語(簡体字)の翻訳されたものもあるようですが、日本語が出たら読んでみたいと思っています😊
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